スイトピーの日

1月21日はスイートピーの日です。スイートピーをより多くの人に知ってもらうため、そして楽しんでもらうため日本スイートピーの会が制定し、毎年1月21日をスイートピーの日に認定しました。スイートピーの日がなぜ1月21日なのか?その由来は3つあります。1つ目はスイートピーといえば歌手の松田聖子さんの名曲「赤いスイートピー」が有名なことからリリース日の1982年1月21日にちなんで付けられたと言われています。2つ目はスイートピーの花弁の並び方に由来します。スイートピーの花弁にはマメ科植物の特徴である左右対称の旗弁・翼弁・舟弁があり、それぞれ1枚、2枚、1枚となるため1月21日に由来します。しかしながらこの花弁の並びは一部のマメ科植物の特徴でもあり(アカシアやハブソウ等は除く)必ずしもスイートピーだけがこの形状を持つわけではありません。そして3つ目は1月21日前後の時期に開花したスイートピーはとても美しく、香りも芳醇になると言われています。以上のことから1月21日がスイートピーの日に認定されました。さてスイートピーと言うと寒い冬空の日でもその透き通るような色彩とフルーティーな香りで一足先に春を届けてくれるお花ですが、花言葉にも「優しい思い出」「私を忘れないで」花の形状から「蝶のように飛躍する」など素敵な言葉が揃っています。また門出という花言葉もあり、新しい生活に向けて、また新たな旅立ちへのお祝いとしても喜ばれるお花と言えます。また近年は松田聖子さんの「赤いスイートピー」を思わせる赤系の品種も増え、さらに式部シリーズのような古風な着物を思わせる色彩の品種も登場し一昔前に比べ花自体の印象が大きく変わりました。スイートピーは冬に咲く花のなかでも極めて香りの良い植物でその多くはレモンのような芳醇でシャープな香りをもっています。香りは気温の上昇により強まるため、飾っているお部屋などが温まるとスイートピーの香りも拡散し広範囲でレモンの香りを楽しむことができ、また一部の品種には葡萄(グレープフレーバー)のような香りもあり、秋の草むらや河川敷で感じる「葛(クズ)」の花の香りを楽しむことができます。新たなスイートピーのトレンドとして最近では新しいタイプのスイートピー「ブルーフレグランス」に注目が集まっています。ブルーフレグランスは花だけでなく葉や蔓も楽しめる品種で緑の中で輝く青紫色の花はとても神秘的であり、蔓の流れにより独特なスタイルのアレンジも可能です。また「フレグランス(香り)」の名を持ちますが一般のレモンや葡萄の香りの品種とは全く違ったシナモンのようなスパイシーな芳香をもっています。人によってこの香りは松茸や松茸のお吸い物の匂いに感じる人もいるかもしれません。同時期に出回るストックもクローブ調のスパイシーな香りを持つためブルーフレグランスと併せて香りを拡張してみるのも面白いかもしれませんね。スイートピーは寒い冬の時期に春の到来を感じさせてくれる素晴らしい植物です。スイートピーの日を利用して多方面での宣伝そして新しい提案をしていきたいですね。



愛妻の日

愛妻の日は日本愛妻家協会が2006年に制定した記念日で1月31日です。1=アルファベットの「I(アイ)」、31=さい の語呂合わせで日にちが決定しました。この考えを考案した日本愛妻家協会は群馬県の嬬恋村に本部があり、かつてヤマトタケルノミコトが亡き妻を愛おしんで嘆いたとされている地になります。そんな愛妻家であるヤマトタケルノミコトを起源に「妻という最も身近な存在を大切にする人が増えると、世界はもう少し豊かで平和になるかもしれない」という理想のもとに愛妻家を増やすという目的で愛妻の日が誕生しました。愛妻の日に送るプレゼントとして「愛」に関係する花言葉をもったお花があります。チューリップ=「思いやり」 紫色は「不滅の愛」バラ=「愛」「美」カーネ=「深い愛」他にも「愛」を意味するお花や好みのお花など、最も身近で大切なパートナーにお花で愛を伝えてみてはいかがでしょうか。



フラワーバレンタイン

起源は戦時中の3世紀古代ローマ時代。皇帝は兵士が結婚して家族ができると士気が下がるという理由で兵士の結婚を禁止していましたが、バレンタイン司祭は、ひそかに兵士たちを結婚させていました。しかしそれが明るみとなり、バレンタイン司祭は処刑されてしまいます。その日が2月14日であり、バレンタイン司祭を祀る記念日となり、恋人達が愛を確かめ合う日となったそうです。日本では女性が男性へチョコを贈る事が一般的となっています。これは、1958年に東京都内のデパートがバレンタインセールを行ったことが切っ掛け。チョコレート業者がデパートでバレンタインにはチョコを贈ろう!とキャンペーンを行いましたが売れ行きは散々な結果となったようです。1975年頃より小学校高学年~高校生の間でチョコレートを贈る習慣が定着し始めました。1970年後半に「女子が男子にチョコレートを上げる日」として定着を果たしました。流行を作り出すのはティーンエイジャーなんですね。世界では圧倒的に男性が女性に赤バラを送る日なんですけどね。定番は赤いバラで「あなたを愛します」や「情熱」などの意味があり、本数によっても意味が変わってきます。他にはピンク色のお花や、旬のお花であるチューリップ、スイートピー、ラナンキュラスなどもブーケに取り入れています。2月14日は大切な人へお花を贈る、フラワーバレンタインです。



春彼岸

お彼岸とは、毎年「春分の日」と「秋分の日」を中日として、前後3日間を合わせた7日間のことをさします。前の3日間:「彼岸の入り(いり)」といい、仏壇・お墓等の掃除や果物等お供え物の準備をします。中日:「彼岸の中日(ちゅうにち)」といい、お墓参りをするなどご先祖様に感謝をします。最後の3日間:「彼岸の明け(あけ)」といい、悟りの境地に達するため必要な六波羅蜜を1日1つずつ修める日とされています。秋の彼岸も考え方は同じです。なぜ中日にお墓参りをするのかは「此岸」と「彼岸」」の意味に隠されています。此岸とは今私たちがいる現世の世の中の事を言い、煩悩や欲にまみれた世界で、苦悩に満ちた世界でもあります。一方で彼岸とは此岸とは反対側の世界で煩悩や悩みを越えた悟りの世界の事を言い、人は亡くなると彼岸に行けると考えられ、彼岸永遠に穏やかに暮らせると考えたのが仏教の教えです。そしてこの2つは中日になると最も通じやすくなる日と考えられています。祖先と最も近くなり、感謝を伝えられる日ということですね。お彼岸の日には祖先を思い、お墓参りのお掃除やお供えをし、感謝を伝えましょう。



スズラン(ミュゲ)の日

フランスでは5月1日に親しい人や家族の幸運を祈ってスズラン(ミュゲ)を贈る習慣があります。スズランの花は鈴が連なったような咲き方をしており、これを古代ケルトの人たちは春の象徴、そして幸運をもたらすものと考え、それが中世のヨーロッパを経て現代にその習慣が引き継がれています。中世ヨーロッパでスズランは恋人たちの出会いの花であり、宮廷の女性にスズランを贈る風習があったことからこのような伝統が生まれたと言われています。日本でもスズランは香りの良い植物・白く可愛らしい花として知られ、特に鉢植え・植木(庭植え)は昭和の時代から親しまれています。日本に「スズラン通り」、昭和の頃には「スズラン亭」というお店が多かったこともスズランの愛らしさに魅了された人が多かったことに他なりません。スズランは香りの世界では薔薇・茉莉花と並び三大フローラルノートと呼ばれるほど香りの良い植物です。その香りの良さは沈丁花の開花以降、同季節では並ぶものが無く薔薇ですらスズランの香りの上品さには及ばないほどです。近年ではスズランも鉢植え、そして切り花としても多く出回りその香りの良さを堪能する機会も増えました。マカロンで有名なフランスの洋菓子専門店「ラデュレ」では毎年スズランの日に向けてスズランの香り、風味の淡いグリーン色のマカロンを販売しています。香りも高く、知る人ぞ知るスズランではありますが、若い人を中心にその存在自体を知らない人もまだ多いようです。スズランの香りが多くの人に幸せを運ぶようプロモーション活動を一層していかなければならないでしょう。



ワルプルギスの夜

ワルプルギスの夜(ヴァルプルギスの夜)は5月祭(5月1日)の前夜(4月30日夜~5月1日にかけて)に北欧を中心に広く行われる行事で、起源は古代ケルトと言われている。五月祭の前夜にヴァルプルギスの夜などと呼ばれた魔女たちがはびこっていたと伝えられています。現在でもワルプルギスの夜はヨーロッパを中心に魔女のお祭りとして賑わいを見せていますが日本では一部の人たちを除いてほとんど馴染みの無い、さらには名前すら聞いたことの無いお祭りまたはイベントです。ハロウィンと違って、お祭り・イベントとしてのワルプルギスの夜は日本では全くと言っていいほど知られていませんが、植物の中には魔女を思わせる色彩・香りをもつ植物、魔法や魔術をイメージしたような変わった花言葉をもつ植物を使って花のワルプルギスの夜を開催出来たら面白いかもしれませんね。



ペパーミントデー

シソ科植物の薄荷(ハッカ)が特産品の北海道北見市が1987年に制定した記念日で「はっか(20日)」は語呂合わせになっています。20日の語呂合わせなので毎月20日は「ハッカの日」なのですが、6月の北海道の爽やかさがハッカそのもののようだ!ということで6月20日を「ペパーミントの日」としたそうです。薄荷とミントは近縁種ではありますが、ハッカ成分の量では薄荷に軍配が上がり、鑑賞用としてはミントに軍配が上がります。ワイルドな外見のハッカに対しミントにはアップルミントやカーリーミント、マウンテンミント等、多くの鑑賞向け品種があり、また甘い香りのアップルミント、ベルガモットのような上品な香りのオーデコロンミント、ハッカに近い香りのクールミント、歯磨き粉の香りそのもののスペアミントなど香りのバリエーションが多いことも特徴のひとつです。近年の切花ではナチュラルな草花類の人気が高く、とりわけ香りも楽しめるハーブは観賞用としても大人気な商品となっています。 夏の季節にテーブルやデスクまわりへハーブは如何でしょうか?特に爽やかな香りをもつミントを飾れば、見た目も香りもクールな気分に浸れます。今年は新型コロナの影響でマスクが飛ぶように売れ、それに伴い夏場の暑さを緩和するため「ハッカ油」が話題となりました。 ミントだけでなくワイルドな印象をもつ薄荷もぜひ切り花のラインナップに加えたいところです。



アリスの日

イギリスの児童小説「不思議の国のアリス」成立の発端が作品出版の3年前の1862年7月4日であることからイギリスでは7月4日はアリスデー(アリスの日)と呼ばれ毎年7月の第1土曜日はオックスフォードでコスプレを楽しんだり、さまざまなイベントが行われます。日本ではワルプルギスの夜並みに馴染みの薄いアリスデーですが7月4日の頃、つまり7月上旬は不思議でスピリチュアルな花でもある「蓮(ハス)」が開花を始めることで知られています。ハスの蕾は早朝に弾けるように開花すると言われ、蕾のうちに切り花にしてしまうと開花に必要な力が補えないためほとんどの場合開花せず蕾のまま終わってしまいます。市場に出回るハスの切り花が蕾だけなのはこのためです。ハスは極楽浄土に咲く花、天国の花としてのイメージが非常に強く、神聖でスピリチュアルな花です。仏様も蓮の台(ウテナ)に立っています。さらに弾けるようにして開花するという不思議な花でもあります。そしてハスには薄荷に似たクールな香りでもあるアニスの香りがあります。ハスのアニスの香りは葉や茎などにもふくまれていますが花には特に強い香りがあり、薄荷やミントのように冷たさを感じます。一部の品種「剣舞蓮」などにはタイサンボクに似た香りも含まれ、もはやハスは芳香花ともいえるのです。7月4日はアリスの日ですが、冷たさを感じる不思議な香り「アニス」香をもつハスが開花を始める頃でもあります。アリスとアニスをかけ「不思議な国のアニス」というハスやそのほかのアニス香をもつ植物、そしてアニスに似た不思議な香りでもある「ミルラ」なども含めて、何時もとは違った視点でハスを提案していく、またはイベントを企画するのも面白いかもしれませんね。



ハーブの日

フレッシュハーブの販売を行っているエスビー食品株式会社が8月2日に制定した記念日となり、8(ハー)2(ブ)の語呂合わせによるものとなっております。「心と身体に潤いをもたらすハーブの素晴らしさとその美味しさを広める」ということが目的で制定された記念日になります。化粧品会社やお花屋さんも参戦しており、お花の出回りとしては以下の通り。
・ローズマリー
・アップルミント
・マウンテンミント
・ローズゼラニウム
・グリーンフレークゼラ
・スペアミント
・アフリカンブルーバジル
・バジル
・ダークオパール
・オレガノ
・セージ
他にもまだまだ流通しておりますし、これからラインナップが増えてくることでしょう。清涼感ある香りのブーケで、見た目綺麗で香りでも楽しめる商品をお花好きな方へご提案し、ハーブの日を盛り上げてまいりませんか?



ハートの日

幸せな働き方と職場のコミュニケーションを支援する会社が制定いたしました。普段は伝えにくい気持ちを家庭や職場の方に伝え、良好な人間関係を築くことが目的で日付は8と10で「ハ(8)ート(10)」と読む語呂合わせからきています。この日に入籍をする方が増え、婚姻届けにハートのデザインがされているものもあります。婚礼の花の需要もそれに伴い上がることでしょう。8月10日に感謝の意味を込めて花を贈ったり、入籍でお花を使ったり、需要は無限大ですね。



重陽の節句

重陽の節句とは?陽の数が重なる事を重陽と言う。中国で奇数は縁起の良い陽の日とされ奇数の最大の9が重なる日を一番縁起の良い日とされた。また菊は薬効を持つ植物として知られ、菊が群生している谷を下って来た水を飲んだ村人が長寿になってという菊水伝説がある。菊のエキスを含んだ水を飲んだり、菊を眺め、菊酒や詩を詠んだりして楽しまれた。一緒に栗ご飯を食べる習慣があった事で「栗の節句」とも呼ばれる。かつては一年の節句のうちもっとも重要視されていた節句であるが、明治以降旧暦・新暦が変わり、新暦9月9日だと暑い日続く為、菊のバリエーションも減ってしまう為か、旧暦の9月9日は新暦だと10月中旬頃で農作業の繁忙期にあたる為だったのかは不明です。しかし市場として、元菊の担当として、この需要を菊の節句として盛り上げていきたい。日本の夏は暑く、高冷地などで無ければ色乗りの良く、バリエーション富んだ種類を作付け出来ない現状がありますが、種苗会社の方でも暑くても色乗りが出やすい品種の開発に力を入れております。まずは、業界を上げて需要喚起に向けて取り組んでいきたいので、宜しくお願い致します。

補足:ディスバッドについて いまだにディスバット・ディスパット等々間違えられます。ディスバッド(dis→取り除くbud→芽 芽を取り除き一輪仕立てに整えた物の総称)マム(chrysanthemum、黄金の花、マムと呼ばれる事が多くなっている)



仲秋の名月

中秋の名月(十五夜)?旧暦7月(初秋)・8月(中秋)・9月(晩秋)真ん中の8月15日を中秋の名月と言う(新暦だと9月中旬前後)。1か月後程の旧暦9月13日に行う月見を十三夜と言う。尚、現在は新暦で満月の夜は年によって異なる。平安時代に中国より伝わったこの習慣は、後に全国的に広がり、収穫の時期前にも重なっていた事で、豊作を願ったイベントとなった。当時 里芋を備えていた事で「芋名月」と呼ばれた。その後、更に広がるにつれ、月見団子・里芋・収穫物・御酒・ススキを飾る様になった。ススキを飾ったのは月神が降臨する神の依り代とした事で。(豊穣を連想)供えたススキを家の軒に吊るすと無病息災になると対応されている所がある。注意点 花業界もそうだが十五夜にススキとピンポンマム、リンドウ、吾亦紅などを束ねたお月見束を飾る所はあるが、十三夜は取組として非常に薄い状況。十三夜は栗や豆の収穫時期と重なり栗名月・豆名月とも言われる。どちらか一方の月しか見ない事を片見月と言い、縁起が良く無い物とされてきた。(諸説あるが、江戸時代の吉原での客寄せなどが有力)しかし、花業界で需要がやや少ない時期(今年で言えば10月29日)に当たるので、十五夜だけの対応では縁起が悪い事から必ず十三夜も行う様にと謳ってみては如何でしょうか?(丁度ディスバッド ピンポンマム等も増えて来る時期です!)折角お月見の提案をしても、当日天候が悪く、お月様が見えない時もあり。無月・雨月と言うが、見えない月に思いを馳せ、お花を飾り楽しむ事を提案する・・・という事が出来ていなかった。当社は上記内容含め、取組を強化していく。



秋彼岸

お彼岸とは、毎年「春分の日」と「秋分の日」を中日として、前後3日間を合わせた7日間のことをさします。前の3日間:「彼岸の入り(いり)」といい、仏壇・お墓等の掃除や果物等お供え物の準備をします。中日:「彼岸の中日(ちゅうにち)」といい、お墓参りをするなどご先祖様に感謝をします。最後の3日間:「彼岸の明け(あけ)」といい、悟りの境地に達するため必要な六波羅蜜を1日1つずつ修める日とされています。秋の彼岸も考え方は同じです。なぜ中日にお墓参りをするのかは「此岸」と「彼岸」」の意味に隠されています。此岸とは今私たちがいる現世の世の中の事を言い、煩悩や欲にまみれた世界で、苦悩に満ちた世界でもあります。一方で彼岸とは此岸とは反対側の世界で煩悩や悩みを越えた悟りの世界の事を言い、人は亡くなると彼岸に行けると考えられ、彼岸永遠に穏やかに暮らせると考えたのが仏教の教えです。そしてこの2つは中日になると最も通じやすくなる日と考えられています。祖先と最も近くなり、感謝を伝えられる日ということですね。お彼岸の日には祖先を思い、お墓参りのお掃除やお供えをし、感謝を伝えましょう。



敬老の日

敬老の日は聖徳太子がお年寄りの方の為に施設を作った説や、兵庫県のとある村がお年寄り方の為に「としよりの日」を作ったとか所説様々ありますが、つまりは「多年にわたり社会につくしてきたお年寄りの方を敬愛し、長寿を祝う」日なのです。2000年、国民の祝日の一部を月曜日に移し、土曜日・日曜日と合わせ三連休にするハッピーマンデー制度が導入され、敬老の日は9月15日→9月の第三月曜日になりました。これにより、ご家族が遠い地にお住まいの方も3連休ならば会うことが出来るようになったり、敬老の日を祝える方が増えたのではないでしょうか。贈り物としてお花の代表は「リンドウ」になります。・根っこが漢方として利用される薬効成分がある。・リンドウの花の紫色は高貴な色(冠位十二階より)以上の点から敬愛と健康を意味するリンドウは贈り物にピッタリですね。リンドウでなくともお好みのお花を送ることで受け取った方はとても良い気持ちになるかと思います。敬老の日にお花を送ってみてはいかがでしょうか。



香水の日

秋はファッションの季節。新しい秋冬の服に着替えたら、香りも是非着替えてほしい。そして人々の気持ちを豊かにする香水の魅力を広めていく記念日に育てていきたい!という考えから日本フレグランス協会が10月1日を「香水の日」に制定しました。香水といえば皆さんが先ず思い浮かべる香りは「薔薇」や「ジャスミン」そして「蘭」などの花の香りではないでしょうか?また「フローラル」や「フルーティー」といった香りの分類も花や植物に関連したものが有名です。「花と言えば香り」、「香水と言えば花」そんな表現も過言ではありません。 そして実際の花の香りこそが香水の元となる本物の香りなのです。花の香りというものは実際に嗅いでみないと解らないため色に比べその魅力は伝え辛いものです。そして街の花屋さんやスーパーの花売り場でも「この花はいい匂いがします」「この香りは香水に似ています」といったような説明がされていないことが多く、花の香りは軽視されがちです。素晴らしい芳香をもつ沈丁花も花が極めて地味なためショップの片隅で泣いていたり、夜になると妖艶な芳香を漂わすチューベローズが香りの説明がなく昼間売れ残っている姿を見るのは悲しいものです。香りの説明や提案ひとつで救ってあげられる可能性もあるのに・・・。如何なものでしょう?せっかく「香水の日」があるのですからこの前後で芳香花のプロモーションをしてみては?、新たな芳香花の記念日を創ってみては?、そして香水と芳香花をコラボしてみては?、花の香水の匂いとはまた違った本物の花の香り、その魅惑の世界の扉を開いてみては?



十六夜

十六夜(いざよい)とは主に十五夜の次の日、また新月から数えて16日目の夜のことを指します。※今年の代表的な十六夜は10月2日。十五夜(今年は10月1日)は主に秋の七草のひとつであるススキを飾りますが次の日である十六夜はこれといって花を飾るイベントではありません。しかしながら「十六夜(いざよい)」という名前のカッコよさ神秘的な感じ、そしてどことなく妖艶な雰囲気から蠱惑的な花・夜に香る花等を飾りたくなります。芳香花関連から10月1日の香水の日と被ってしまいがちですが、先ずは夜に香る花を生活者にもっと知ってもらうためテッポウユリやあればチューベローズ、茉莉花辺りから提案していきたいところです。じつはある程度の気温があり湿度が低くなるこの時期こそ芳香花は良く香り、夜に香る花の香りはさらに強香になります。この時期は外に出ると金木犀の香りも漂い始め、開花の遅れたオシロイバナも夜には古風な香りを漂わせます。十六夜のトバリとともに深まる芳香花の香りをぜひともお楽しみ下さい。



ハロウィン

ハロウインはヨーロッパ発祥のお祭りで、キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる「万聖節」の前夜祭を表します。※キリスト教の聖人を崇敬する大切な日「万聖節」は「ALL HALLOWS」と呼ばれ前夜(EVE)を合わせHALLOWEVE→HALLOWEENとなりました。ハロウインは古代ケルト民族で行われていたサウイン祭りが起源と言われてます。1年の終わりが10月31日とされ、11月1日が新しい年の始まりとされました。この10月31日に亡くなった祖先の魂が訪ねてくると信じられ、その時に悪霊などもやって来ると信じられました。その為、悪霊などのフリをして、同じ仲間と思わせ、悪霊に悪い事をされない様に考えたのが始まりです。ハロウィンといえば仮装ですね。「トリックオアトリート!お菓子をくれないといたずらするぞ!」アメリカではハロウィンに参加する家庭は玄関前にかぼちゃのランタンを置く習慣になっており、仮装した子供たちが訪ねてくる形式になっているようです。また、かぼちゃを置く理由には悪霊を追い払うという意味もあります。ハロウィンは日本でいうお盆のように亡くなられた方がこの世に戻ってくる日。ただ日本とは違い、悪霊もやってきてしまうのでかぼちゃは必需品なのです。近年ではハロウィンが日本に定着し、年に一回の一大イベントになっています。参加の印としてかぼちゃを飾り、一緒にイベントを楽しみませんか。お花ではカボチャ以外に、オレンジ色の洋花、近年ですとヒマワリ等も飾られます。赤や黒の唐辛子、ケイトウ、ファーガス、オレンジスライスなどの加工品も使用されます。※メキシコでは11月1日、2日(地域により10月31日を前夜祭として)死者の日として祝われてます。こちらはマリーゴールドやケイトウを良く使います。(特にマリーゴールド)マリーゴールドは死者の世界から、死者を祭壇まで呼んでくれるという言われがあります。マリーゴールドの花を街や部屋の祭壇近くに敷き詰め、派手な印象となっています。日本でもこの際、ハロウインにマリーゴールドをもっと使って頂く働きかけを行って、日本ならではのイベントとして盛り上げていけたらと考えます。



いい夫婦の日

いい夫婦の日は、1988年に当時の財団法人余暇開発センター(現在の日本生産性本部)が夫婦で余暇を楽しむゆとりあるライフスタイルを提案したことから始まり、11月22日は、11=良い、22=夫婦 という語呂合わせで決められました。その後1998年に「いい夫婦の日をすすめる会」が設立され、入籍日として選ぶ人も多くなるなど、一大イベントとなっています。「いい夫婦の日をすすめる会」によりますと、『普段パートナーに伝えられない想いを伝え、気持ちをカタチにして贈る機会としてください。』とあり、更に「ありがとう」と「愛してる」をバラに込めて贈りましょう!を提唱しています。パートナーの好きなお花を送るというのも素敵ですね。11月22日には大切な人にお花を送りませんか?



クリスマス

クリスマスについて、何時もとは違う切り口で・・・。12月25日はイエス・キリストの降誕祭、つまりキリストの誕生を祝う日です。 クリスマスに向けてシクラメンやポインセチアなど色とりどりで非常に華やかな植物がフラワーショップや街中を彩ります。 また近年では素敵なイルミネーションもあわさり各地でイベント等盛り上げりをみせています。クリスマスといえばクリスマスツリーですが、お部屋に飾るおもちゃのツリーからやや大きめのプラスチック製の模造のツリーまで一般には幅広く知られていますが、花市場には本物のモミの大型ツリーの入荷があり、本格的なクリスマスツリーとして全国を彩ります。さてクリスマスを彩る植物は上記で紹介したシクラメンやポインセチアそしてモミの木の他ヒイラギなどもありますが、近年は寄生植物の「ヤドリギ」も注目を浴びています。ヤドリギはヨーロッパやアジアの西部がおもな原産地で地面には根を張らず、他の木の枝の上で生育する常緑の多年生植物です。ヨーロッパでは古より神聖な植物とされ、幸運をもたらすとも言われており昔からクリスマスツリーにヤドリギの枝を飾る習慣がありました。また多くの伝説をもつヤドリギはそのスピリチュアルな存在から多くの映画やアニメ・ゲーム等にも登場しています。ヤドリギにまつわる言い伝えの中には「ヤドリギの下では女の子にキスをしても良い」「ヤドリギの下でキスをしたカップルは結ばれる」といった伝説もあるそうです。スピリチュアルな存在でもあるヤドリギに宿る特別な魔力、魔法のような力が伝説として現代にも語り継がれているのかも知れませんね。日本でもクリスマス以降の冬のシーズンに切り花(切り枝)としてヤドリギが出回るようになりました。新たな利用法としてヤドリギのハーバリウムなんていうのもいいですね。瓶を魔法の小瓶のような入れ物にすればさらに雰囲気も増すと思います。また幸運を呼ぶお守り、女子力アップのアイテムとして四つ葉のクローバーをIDカードケースに入れたりもしますが、これをヤドリギの一部に変え、幸運のお守りとしてだけでなく魔法や魔力の雰囲気を味わうというのも面白いかと思います。