何事においても計画性が重要であり、そこからPDCAによる改革も前進してまいります。計画があるから実績と照らし合わせて「良かった」「悪かった」が初めて現れ、改善の糸口も見えてくる。流通全体の重要なファクターである物流面を安定化させ、生産者も市場も生花店も、運送店の良化によって恩恵を授かりたいと思います。
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── 待たずに降ろして次の目的地へ行きたい!

㈱大田花きでは、一日に約100台のトラックの荷降ろしを行います。取引日の前日12:00~24:00過ぎの約12時間、トラックは途切れること荷物を搬入し続け、入荷の集中する時間帯には長いトラックの待機列ができていました。

ドライバー不足が深刻化し、その労働環境改善が業界問わず課題となっているなか、㈱大田花きは卸売市場として何ができるか?を考え、㈱TSUNAGUTE の telesa-reserve という受付・予約システムを導入いたしました。

「到着順」から「受付・予約順」へ
システム導入以前は、「到着順」に荷降ろしを行っていました。荷降ろしのキャパシティーを超える集中時間帯には、最善を尽くしても長蛇の列が出来てしまいます。システム導入により、「到着順」から「受付・予約順」の荷降ろしに変更いたしました。ドライバー様がシステムにアクセスし、積載貨物の数量や荷姿を入力し、荷降ろし可能な時間枠を選択して予約することができます。「今日はまっすぐ向かえば空いているな!」とか「このまま行っても混雑しているから、先に○○市場の荷降ろしを済まそう」などと合理的に判断する事が可能となりました。

「音声ガイダンス」での呼出し
また「到着順」の時に、一台荷卸しが完了する毎に一台分前進して順番をお待ち頂いておりましたが、システムの導入により音声ガイダンスでの呼出となったため、好きな場所でお待ち頂く事が可能となりました。

荷降ろし状況をデータで把握
また受付・予約システムを利用しての荷受けは、相手任せから相手の行動が見える事により「作戦立案が可能」というメリットがあります。事前にトラックの到着が集中する時間帯や、大型トレーラーが重なるタイミングを把握することで、人・場所・台車などを先行準備することが可能となり、また待機中のトラックとその積載産地、バースの使用状況などもリアルタイムで監視することができて、状況把握が進んでまいりました。作業終了後には、その日の荷降ろし結果を数字で振り返ることで、明日の作業へ向けて改善を検討することもできるのです。

待機時間の削減は協力が大切
システムを導入して気付いたことは、「システム導入だけでは効果は薄い」ということ。予約を頂いても、時間通りに到着しない・積載数量が実際と大きくずれているなど、イレギュラーが多いと、スケジュールはどんどん遅れてまいります。荷降ろしスタッフも以降の予約状況を気にしながら作業しなくてはなりませんし、時には異なる作業を行っている者に応援を要請して遅れを挽回することも必要になってまいります。加えて荷主である産地様も、荷量や出発可能時間等の情報を正確に運送店様に伝達することで、ドライバー様は迅速で正確にバースを予約することが可能となります。よって、産地様(発荷主)・運送店様(ドライバー)・市場(着荷主)それぞれが協力し合い、はじめて待機時間が削減され、より良いサプライチェーンを円滑に結ぶ事が可能となります。

産地様の商品を早期搬出して再販されるお客様が遠隔地にいらっしゃいます。持続的に良好な取引を実現するためにも、物流の円滑化が何よりも重要となっております。ご一緒により良い環境を作ってまいりましょう。

── ご利用料金

・ 0円/回(税抜)

※尚、ペナルティーは御座いませんが、到着時間や積載貨物の数量・荷姿など、正確性向上のご協力を何卒宜しくお願いいたします。